>>231くんや >>270くんの御意見は激しく同意ってやつでね。
ほれ、マックス・ウェーバー先生の支配の三類型ってあるじゃないですか
「伝統的支配」「カリスマ的支配」「合法的支配」ってやつ。
言うまでもなく徳川将軍をはじめとして江戸時代は世襲が原則の
伝統支配ではあるんだけど、それをベースに合法支配を希求した
これがさあ、徳川三百年をつくったんだよなあ。

一番悪いのが当代のカリスマに依拠した「俺tsueeeeeee」路線で
これはまあ古今東西を問わず大抵失敗しますな。
豊臣レジームがほつれたのはまさにそこなんだよ。
で、家康公の趣味の一つに歴史研究ってあるそうだけど
そこらへんは特に留意して考えているよな家康公も。
生き馬の目を抜く戦国の気風が普通に残っていたあの時代、
特にね、後継へのブリッジを安穏確実にすること、それを考えてたと思うよ。

あと、余談だが戦国のカリスマといえば信長公だが、
信長公ももちろん後継へのブリッジは考えていたんだろうけどなあ
よく言うけど、信長公はあれで家督を早くから譲っているからねw
織田家当主は本能寺の変の時まで奇妙丸こと信忠公だったわけでさ

いつもいうけどさ、英雄ってのはその自らこさえたレジームを
うまく後継にバトンタッチさせて安定継続のゴーイングコンサーンが
できてこその英雄でね。だから一代の英雄って言うほど偉くないんだよ。
急逝にしろ最後後継者を「最強のものに」とかいらんこと言って
ディアドコイ戦争を起こし、自らの帝国を四分五裂させたアレキサンダー大王とか
まあやはり傑物ではあるが、英雄なものだろうかね。

人間の真価は墓を覆ても定まらない。
まったく古人はいいことを言うよ。
(そして「わが死の後に洪水よきたれ」が合言葉の
 現代の現世利益至上主義なジャップ老害主義猿民共和国なこの国で
 果たして次世代のことを考えている"英雄"がどれほどいるだろうか?
 政界でも官界でも財界でも、上級国民たちにとって、さ。
 宗教的畏敬も歴史的視座も文明論的な見識も、そこにはないんだよ。
 今今今、快快快、ゼニゼニゼニ、こればっかだ。無明だね)