集団性的暴行を受けた後、精神的被害を訴え、加害者を告訴した娘に内緒で巨額の金を受け取って示談に応じていた母親が反感を買っている。
2月9日、台湾メディア「ETtoday」は、集団性的暴行を犯した加害者が被害者の母親に80万元(約1300万円)の示談金を支払い、執行猶予判決を受けたと報じた。
報道によると、台北に住む女性Aは最近、大学卒業を控え、同期会に出席し、同期の男性5人から集団で性的強姦と暴行を受けた。
5人の男性はわざと女性Aに大量のウィスキーを飲ませた後、入れ替わりでセクハラをし、その後犯行を計画。
容疑者らは「バイキングのように交代で強姦しよう」と声をかけ、自宅に連れて帰った。
また容疑者はこのときの様子をスマートフォンで撮影し、Instagramにまでアップしていた。撮影されたのは女性の陰部なども含まれている。
被害者女性は強く拒否したが、男性らの力には勝てず性的暴行にあった。その後、容疑者は男性らがよそ見をしている間、その家を脱出し、タクシーに乗って逃げた。
女性Aは母親にこの事実を涙ながらに伝え、すぐ加害者を訴えた。
この事件は警察の捜査により容疑者らは犯行を認めるも、和解を求めたが、被害者は精神的、肉体的苦痛を訴え、加害者に重い処罰が下ることを望んだ。
被害者女性が和解を拒否すると、加害者たちは彼女の母親を訪ねた。彼らは80万元(約1300万円)を渡して示談を要求した。すると母親は娘に内緒でお金を受け取り示談した。
この事実を知った女性Aは、心も体も崩れ落ち、その場に座り込んで泣いてしまった。
結局示談金を受け取ってしまったので、加害者は執行猶予という軽い処罰で解決してしまった。
当時、法廷で裁判官は「加害者は反省しており、すでに示談金を支払っていたため、執行猶予を宣告する」と判決した。
具体的には1名には2年の懲役、5年の保護観察、1年10月の懲役、4年の保護観察などだ。
こうした事件が伝えられると、ネットユーザーらは「きちんとした処罰を下すべきだ」、「あまりにも処罰が甘すぎる」、「示談金を受け取った母親も間違っている」と批判した。

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