アイドル志望の12歳の女子中学生を裸にして体を触った卑劣な犯行だった――。強制わいせつ容疑で2月2日に警視庁に逮捕されたのは、芸能プロダクション「ユニバーサルコレクション」(横浜市西区)の代表取締役の平田淳容疑者(46)。少女の夢を食い物にした、その卑劣な手口とは。

裸になったAさんの身体にメジャーを当て、サイズを測った
 事件が起きたのは2020年5月2日の昼下がり。アイドルを目指していたAさん(当時12歳)は、平田容疑者に東京都品川区内のレンタル写真スタジオに連れてこられた。2人きりの室内で平田容疑者は宣材写真を撮った後、こう指示した。

「デビューする時の衣装の採寸をする。細かく測りたいから服を脱いでくれ」

 Aさんは言われるがまま裸になると、平田容疑者が手にもったメジャーを体に当てられ、サイズを測られたのだ。帰宅後にAさんから相談を受けた両親は平田容疑者に抗議。しかし、平田容疑者は非を認めず、双方が弁護士を立てて紛糾する事態に発展した。そこから2カ月たっても問題は解決せず、両親から被害届を受けた警視庁が捜査に乗り出した。

 そもそも、Aさんは平田容疑者の事務所のタレントではなかった。事件の経緯について捜査関係者が説明する。

契約の場で、好みだったAさんに目を付けた!?
「平田容疑者の事務所の元社員が手がけている別の芸能プロダクションがあるのだが、Aさんはそこと契約していた。両社は業務提携をしていて、Aさんが契約を結ぶ場にも平田容疑者は立ち会っていた。そこから平田容疑者はAさんの親と連絡を取り始めた。犯行当日には、衣装の採寸や写真撮影の名目で自宅に車で迎えに行き、2人きりで写真スタジオに向かった。契約の場で、好みだったAさんに目を付けたのかもしれない」

 平田容疑者は横浜市鶴見区のマンションに居住。住宅情報サイトによると、築19年で4千数百万円の物件だ。IT企業を経営する傍ら、2014年8月に「ユニバーサルコレクション」を設立し、タレント養成や音楽CD製作などの事業を手がけていた。

 同社に所属していたタレントは活動当時10代の少女も多く、ホームページには学校の制服を模した衣装に身を包んだアイドルたちの写真も掲載されている。Aさんとのトラブルが原因となったのだろうか、平田容疑者が逮捕された時には既に芸能プロダクション業務は中止していたという。

 送検時に警察署から歩いて出る際、報道陣のカメラの存在に気づいた後はうつむいたまま捜査車両に乗り込んだ平田容疑者。取り調べに対して「何も答えません」と供述しており、警視庁は余罪がないかも含めて慎重に捜査を進めている。

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