自民党の国会議員有志が選択的夫婦別姓の導入に賛同する意見書を地方議会で採択しないよう求めた文書を巡り、連名に参加した丸川珠代男女共同参画担当相は26日の記者会見で「一議員としての考えはあるが、役所に無用な忖度をしてほしくない」と述べた。「今は男女共同参画推進の先頭に立つ」とも強調したが、名を連ねた理由は説明しなかった。
 丸川氏は、夫婦別姓について「役所がやりたいことを私の考えが邪魔することがあってはいけない」とも話した。国会の議論や司法判断を踏まえて別姓制度を導入するか検討するとした「第5次男女共同参画基本計画」に基づき、議論に向けた環境を整備する姿勢を重ねて示した。
 文書は1月30日付で、47都道府県議会議長のうち自民党所属の約40人に送付。閣僚就任前の丸川氏のほか、高市早苗前総務相、衛藤晟一前少子化対策担当相ら計50人が名前を連ねていた。(共同)

東京新聞 2021年02月26日 21時34分
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