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 中国からの突然のパイナップル禁輸措置に対し、日本がいち早く反応したことで、パイナップルの対日輸出量は前代未聞の5000トンに達すると台湾メディア自由時報が報じた。

 この件について台湾青果物輸出協会の名誉会長呉清緑氏のコメントが台湾メディアで紹介された。呉氏は今回の日本からのパイナップル受け入れ提案について感謝しつつ「今後も日本に向けて安定して果物を供給できるよう、より長期的なプランを組む必要がある」と述べた。さらに「今回、政治的な圧力により別の販売ルートが確立されたことはむしろ歓迎すべきこと。日本が受け入れてくれたこの時期を逃さず、今後も日本への安定供給に向け努力を続けるべき」と述べた。

 さらに、「日本は毎年4万トンものパイナップルを輸入している巨大な市場で、総売上高は台湾の3倍にも上る。また、日本のパイナップルのほとんどはフィリピン産。一方、台湾パイナップルはこれまで供給が安定しないため、輸入業者も台湾パイナップルに対しそれほど興味を持ってくれていなかったようだ。しかし、今回のことをきっかけに、今後もしっかりと市場開発を続けていくべき」と、日本市場に大いに興味を持っていると述べている。

 また、パイナップル業者の中からも「日本向けのパイナップルを常に確保しておくべきではないか」との意見も出ているようだ。さらに、政府の関係者は「もともと中国に輸出される予定で余剰したパイナップルが、多くの企業や国々の協力のもと解決したことは感謝すべきこと」と述べている。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)