>>471>>483
そもそもソバは痩せた土地でも出来る貧しい食べ物ってのが戦前までにできた価値観だからね
そして戦前までの日本は食糧難。天候不順で飢饉が起こったら、農家は娘を身売りしたり赤子の間引きやったりで食糧不足に合わせて無理やり人を減らしてたわけ
ここで現代日本での10aあたりの収量を下記に示す。(品種改良や機械化、耕地整理、肥料の改良などで昔よりは増加してる)

水稲 530kg(昭和30年は335kg)
小麦 434kg
大麦 332kg
大豆 164kg
あわ 154kg
ひえ 204kg
きび 120kg
ソバ *60-80kg(年によってばらつきが大きい)

見ての通り、ソバは他の主要な作物に比べて単位面積あたりの生産性がかなり低い
元々食糧があまり足りていないので、、例えば米を作れるところでソバを作ったら、今いる人数に対して食糧が不足してやっていけない
そのように自分たちの食い扶持が減るので、米や麦、大豆など他の作物を作れるところではソバは作らなかった
ソバを作るのは大豆・あわ・ひえ・きびなども難しい、土地がやせていて他に作物が作るのが難しい所だけ。仕方なく作ってた
ソバを作らざるを得ない土地は、野菜や果樹などもあまり向かない。作れるものが少ないので収入源が少ない。だから貧しかった
そういう事情があったので、「ソバは貧しい地域の食べ物」という図式が成立した
今は食料が余ってて減反政策で転作してソバ作ってる所が増えてるから、その図式は必ずしも成り立たない