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三重県志摩市阿児町神明の水族館「志摩マリンランド」が3月末で営業休止する。1970年の開館以来、「マンボウの泳ぐ水族館」として人気を集めたが、施設の老朽化が進んだことが影響した。

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営業休止まで約1週間に迫ったある日。平日にもかかわらず、午前9時の開館から地元の人や県外からの「マリンランドファン」の姿でにぎわった。元気に泳ぐマンボウを観察する親子連れや、手をつなぎながら「かわいいね」と海水魚のカクレクマノミを見つめる高齢のカップル。来館者はそれぞれ、同館への思いをかみしめながら、最後の別れを惜しむ様子が目立った。

オープン当初から続いている回遊水槽での「海女(あま)の餌やり」が始まると、家族連れやカップルが一斉にカメラを向ける。海女が手を振ると、子どもたちが元気に手を振り返した。

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