速度超過の取り締まりで車の運転手に必要な交通反則切符を交付せず、千葉県警佐倉署の巡査部長(56)=3月31日退職=と交通機動隊の隊員4人の計5人が犯人隠避容疑で千葉地検に書類送検された事件で、車の運転手が巡査部長の妻だったことが関係者への取材で判明した。交通違反の取り締まりに、再三にわたって「横やり」を入れた巡査部長の行為は、県警内部からも「身内をかばうために工作するなんて、ありえない」と批判の声が上がっている。

 県警監察官室によると、交通機動隊の白バイ隊員2人は2020年11月27日、千葉市内の県道で法定速度(時速60キロ)を超える80キロ以上で走行していた車の運転手を道交法違反(速度超過)で摘発した。

 運転していたのは巡査部長の妻で、隊員(27)に「私の車より速い車が他にもいた。狙い撃ちにされた」などと述べ、巡査部長に電話をかけたという。巡査部長は電話を代わったもう1人の隊員(36)に「俺は交通機動隊の先輩だ。取り締まりが適切ではない」などと言い、反則切符の交付を保留させた。

 職場に戻った隊員2人から報告を受けた上司の警部補(56)は、反則切符を交付する判断をしたが、巡査部長から私用の携帯電話に連絡があり「取り締まり状況に不適切なところがあった」などと繰り返し抗議されたという。警部補は翌日、反則金などが伴わない「警告処理」にするよう別の隊員(38)に指示した。巡査部長と警部補は同隊の元同僚だったという。

 同年12月、県警監察官室に「交通機動隊内で不適切な処理があった」との情報があり発覚した。今年1月15日に警告処理を取り消し、妻に交通反則切符を交付して1万5000円の反則金を課した。

 長年、交通違反の取り締まりに従事してきた警察官は「交通機動隊は白バイに乗って違反者を取り締まる専門的な技術が必要になるため、現場経験の長さや所属年数がものをいう。今回の事件のように、巡査部長が階級が上の警部補に意見するようなことがあるかもしれない。しかし、今回の巡査部長の行為は、身内をかばうためのもので、あってはならず、県民に申し訳ない」と話す。

県警、運転手の素性を公表せず

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