※FNN

3府県にある6つの自治体でまん延防止措置の適用が始まり、飲食店への見回りも行われている。

大阪市の飲食店を訪ねる、黒いスーツ姿の2人組。

5日から、宮城・大阪・兵庫の6つの市で適用が開始された「まん延防止等重点措置」にともない、飲食店の感染対策を調査する「見回り隊」。

初日の5日は、府や市の職員40人が大阪市の飲食店を回り、午後8時までの時短営業の導入や、アクリル板などの設置状況を確認した。

見回り隊が訪れた飲食店は、「(きょう来ることは)全然知らなかった。突然だったので。CO2の機械は設置しているかとか、そういうことを聞かれたが、まだそこまで至っていないので、これからやっていければいいかなと」、「午後8時回ってもやっている店はあるだろうし、みんな自粛しなかったら終わらないから、いいんじゃない。どんどんやったら」などと話した。

大阪府・吉村知事「4月5日から5月5日まで、『まん延防止措置』の期間中、1カ月を通じてこの見回り活動をずっと続けて、(大阪市内の飲食店)4万〜6万店全てに個別訪問を行う。(大阪は)全国で最も多い陽性者数という状況。徹底した感染対策が必要になるので、ご協力お願いします」

大阪では5日、341人の新規感染者が確認され、7日連続で東京の感染者数を上回った。

さらに、これまでの感染者のうち、270人がイギリス型の変異ウイルスに感染していたことが新たに判明した。

また、宮城で55人、兵庫で87人の感染が確認された。

奈良では過去最多となる71人が感染するなど、全国で1,570人の感染が確認されている。

一方、東京の新規感染者は249人で、直近7日間の新規感染者数の平均は391.9人。前の週と比べ109.6%となり、増加傾向が続いている。

分科会・尾身会長「変異株の割合も、東京などでは徐々に、大阪ほどではまだないが増えている。それから実は、緊急事態宣言解除後、さらに(東京の)人流が増えていて、わたしは東京も大阪のような(感染)状況になる可能性があると思う」

東京都の関係者は、「7日間平均500人がまん延防止措置を要請する目安」と話していて、今後、増加のペースが加速すれば今週にも500人を超える可能性があり、危機感を強めている。

2021年4月6日 火曜 午前0:41
https://www.fnn.jp/articles/-/165521