全国で最も人口が少ない市、歌志内市で、3月末時点の人口が初めて3000人を割りました。市は、子育て世代への支援の充実を図るなどして、人口減少に歯止めをかけたい考えです。

歌志内市によりますと、先月末時点の人口は、▼男性が1418人、▼女性が1576人の合わせて2994人で、前の月より22人減り、初めて3000人を割りました。

かつては炭鉱が栄え、昭和23年のピークには人口が4万6171人に達しましたが、その後の相次ぐ閉山とともに減り続けています。

市内に住む33歳の女性は「祭りなども昔のような活気がなくなり、とても寂しいです。子育てはしやすいので、ほかの自治体からもぜひ歌志内に来てほしいです」と話していました。

歌志内市の柴田一孔市長は「非常に残念です。現実として受け止めて住みやすいまち作りを進め、人口減少対策を講じていきたいです」と話していました。

市は今後、子育て世代への支援の充実を図るとともに、企業への助成制度をPRして誘致を進めるとしています。

NHK04月02日 19時19分
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210402/7000032502.html