米チェスボロー号の本出版で報告 遭難で住民が救助 つがる

http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20210407/6080012068.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

およそ130年前に旧車力村、現在のつがる市の沖合いで、アメリカの貨物船
「チェスボロー号」が遭難した際、住民が乗組員の救助にあたったことなどを記した本が出版され、
著者がつがる市の倉光市長に報告しました。

今からおよそ130年前の明治22年、旧車力村の沖合いでアメリカの貨物船
「チェスボロー号」が嵐に遭って沈没し乗組員23人のうち19人が亡くなりましたが、
当時の村の住民は乗組員を助けようと懸命に救助にあたりました。

このことを後世にも伝えていこうと青森県の歴史を研究している戸川善一さんが
本を出版し、つがる市の倉光弘昭市長に報告しました。
「米国帆船チェスボロー号」という題名のこの本にはひん死の状態だった乗組員を
村の女性が必死に手当てして回復させた話や、救助された乗組員の孫へのインタビューなどが
400ページにわたってまとめられていて、倉光市長は
「この本を通して絶やすことなく歴史を伝えていきたいです」と話していました。

市長に報告したあと戸川さんは「この歴史を若い人たちにも知ってもらうことで
国を越えて助け合えることを意識してもらいたいです」と話していました。

この本は今月10日から県内20の書店などで販売されます。

04/07 16:13