安定的な皇位継承策を議論する政府の有識者会議(座長・清家篤前慶応義塾長)は8日、首相官邸で第2回会合を開き、皇室制度などに詳しい専門家への初のヒアリングを実施した。ジャーナリストの桜井よしこ氏は、皇室の安定化に向けて「(旧宮家の血を引く男子を皇籍復帰させる)養子縁組を可能にすることが最も現実的」などと提案した。有識者会議は年内の論点整理を目指し、ヒアリングを重ねる予定。

 この日招かれた専門家は桜井氏とジャーナリストの岩井克己氏▽慶応大の笠原英彦教授▽皇学館大の新田均教授▽麗沢大の八木秀次教授の5人。桜井氏や八木氏、新田氏は保守系で、「伝統の破壊」などへの懸念から、そろって女性天皇や女系天皇に否定的な考えを示した。

 笠原氏は「内親王(天皇の子や孫にあたる女性皇族)に限り、皇位継承資格を認めるべきだ」と女性天皇を容認する考えを示した。父方に天皇の血筋がいない「女系天皇」については、「現在のところ見送るべきだろう。しかし先例主義に陥ることなく、今後の検討課題とすべきだ」と指摘した。岩井氏は、女性皇族が結婚後も皇室に残る「女性宮家」を内親王に限り認めるよう提案した。

 同会議は、安定的な皇位継承の検討を行うよう政府に要請した2017年の国会の付帯決議を受けて発足し、3月23日に初会合を開いた。公務の担い手不足が懸念されるなか、女性天皇や「女性宮家」、旧宮家の血を引く男系男子の皇籍復帰を認めるかが論点となっている。

毎日新聞 2021/4/8 21:26(最終更新 4/8 21:26) 612文字
https://mainichi.jp/articles/20210408/k00/00m/010/247000c
★1 2021/04/09(金) 08:32:38.79
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