毎日新聞は11日、福岡県知事選の投票を終えた有権者を対象にインターネット調査を実施し、投票行動を分析した。各年代の8割以上が服部誠太郎氏(66)に投票したと答えるなど、幅広い支持を集めた実態が浮かんだ。

 服部氏は推薦を受けた自民、公明支持層の9割以上、立憲民主、社民支持層の7割以上の支持を得た。「支持政党はない」とした有権者の8割以上にも浸透した。星野美恵子氏(70)は、支持を受けた共産支持層以外に広がりを欠き、菅義偉内閣不支持層の取り込みも約2割にとどまった。

 服部氏に投票したと答えた人が、最も注力してほしい政策は、新型コロナウイルス対策が5割弱と最も多く、2割強が景気対策、約2割が社会保障・福祉の充実と続いた。小川洋前知事(71)の3期10年の県政については「評価する」が全体の8割強を占めた。

 調査は、毎日新聞とRKB毎日放送が社会調査研究センターと共同で実施。NTTドコモの携帯ユーザーを中心とする「プレミアパネル」(dポイントクラブ)の県内在住者から対象者を無作為に抽出してメールで協力を依頼し、1924人が投票先を回答した。【吉川雄策】

毎日新聞 2021/4/11 22:55(最終更新 4/11 22:55) 479文字
https://mainichi.jp/articles/20210411/k00/00m/010/195000c