https://news.yahoo.co.jp/articles/bb60e482434afc1d5b264346cde9f66bb02f014c?page=1

40歳を過ぎてから軽度のADHD(注意欠如・多動症)と診断された小島慶子さん。自らを「不快なものに対する耐性が極めて低い」「物音に敏感で人一倍気が散りやすい」「なんて我の強い脳みそ!」ととらえる小島さんが綴る、半生の脳内実況です!
今回は、医師の処方を受けて薬を服用したときに初めて経験した脳の静寂、新卒後に会社員としての生活が始まり苦手だったことをふり返って綴ります。
(これは個人的な経験を主観的に綴ったもので、全てのADHDの人がこのように物事を感じているわけではありません。人それぞれ困りごとや感じ方は異なります)

考えたくもないのにぐるぐると思いが巡る脳
 ADHDを持つ人の中には、医師の処方を受けて薬を服用している人もいます。環境が変わったりして負荷が高そうなときにだけかかりつけ医に相談して服用するという人もいます。私も以前、医師に「飲んでみて、合わなかったらやめましょう」と処方された薬を服用したことがあります。

 初めての薬を飲むのは緊張するもの。とりあえず飲んですぐに昼寝をして、目が覚めたときに驚きました。世界がとても静かだったからです。え? みんなこんなシーンとした世界に暮らしているの? これが「ふつう」なの? 
 
 それは生まれて初めて経験する静寂でした。普段の私の頭の中では、実際にわんわんと音が鳴っているわけではありません。ただ、スノーボールを振ったときみたいに、頭の中に色々なものが舞い散って、絶え間なく何かに反応しているのです。考えたくもないのにぐるぐると思いが巡り感情が動き続けるからBusy Brainなのでしょう。どうにか黙ってくれないものかとうんざりすることもあります。とても疲れるのです。

 ところが薬を飲んだら、ピタッと動きが止まりました。ひらひらと散り動いていた言葉がすっかり静まって、脳が黙っている。考えようとしたことだけを考え、後は余計なことを言わないで沈黙しているのです。

つづきはソースにて