新型コロナウイルスの感染拡大で昨年3月から閉鎖されていた米ニューヨーク(NY)・ブロードウェーについて、
NY州のクオモ知事が5日、「9月14日に公演を再開する」と発表した。

コロナのワクチン接種が進んだためで、業界団体「ブロードウェーリーグ」も、チケットを6日に発売すると発表した。

ブロードウェーは500席以上の座席がある41劇場からなり、各劇場が数週間内に上映日程や作品を発表する。
昨年3月時点では31作品が上映中、8作品が上映準備中だった。コロナ感染拡大で休演期間も複数回にわたって延長されてきた。

業界団体によると、2018〜19年シーズンの観客は計1477万人で、総売り上げは18億3千万ドル(約2千億円)。
NY市に147億ドルの経済効果をもたらし、9万7千人の雇用に貢献していた。

業界団体のシャーロット・マーティン代表は「何事もブロードウェーを倒すことはできない。
劇場オーナーや制作者らは、産業を戻し、必要な安全対策が順守されるよう、NY州当局や知事とともに協力していく」と声明を出した。

NY州では現在、人口の36%にあたる712万人がワクチンの接種を完了している。
4月には市内中心部タイムズスクエアに、劇場関係者向けのワクチン接種会場もできた。
https://www.asahi.com/articles/ASP5632BLP55UHBI01F.html#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3