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“安さ自慢”立ち食いそば値上げ?ソバの実高騰で…

早く安く食べられるのが魅力の立ち食いそば店に値上げが迫っています。その訳とは。

 店に影響を与えるのが中国やロシアなど外国産のソバの実の値上りです。

 中国産のソバを4割使用しているお店は…。

 名代富士そば・広報、工藤寛顕さん:「10円か20円という単位で(商品が)値上がりすることになるかと思う」

 中国からソバの実を輸入する商社によりますと、輸入価格は1.5倍以上の高値で推移しているといいます。

 中央貿易・専務取締役、滝川宏さん:「ここまで値上がりしたことはないですね」

 その原因の1つとなっているのが、中国での作付け面積の減少だといいます。しかも…。

 中央貿易・専務取締役、滝川宏さん:「(去年9月の)降雨による品質の低下による減少。日本向けに品質水準が達しないもの。これが作付面積の減少とともに大きくソバ全体の数量を減らした」

 さらに、中国の影響を受けてロシア産のソバ価格も高騰。国内消費に回すため、ロシア政府が来月からソバの輸出を一時停止する事態に陥りました。

 中央貿易・専務取締役、滝川宏さん:「今の高値は、新生産されたソバに切り替わっていく時期までは続くと思う」

 コロナ禍で来店客が減るなかで、値上げは店にとって大きな痛手です。

 名代富士そば・広報、工藤寛顕さん:「コロナ禍で経済状況が不安定なので、少しでも値上げをするタイミングを延ばしたいと考える」

 そこで丼ものとそばのセットをワンコインで提供することで今後、お店を盛り上げていきたいといいます。

 名代富士そば・広報、工藤寛顕さん:「安く販売していくことがとても大事な要素なので、お得にしてお客様に来店してもらえるように頑張りたい」

2021/05/20 19:05
テレ朝