かつて、いや、今も女性や子供は弱者として扱われることが多い。
筆者は日本の女性が受けてきた差別をさまざま角度から見てきた人間だが、男女差別が最も如実に現れるのは、賃金と待遇の格差である。

 政府は2003年に「指導的地位の女性割合30%」を目標に掲げ、2016年には女性活躍推進法を施行。
しかし、2020年時点で女性管理職はわずか7.8%。目標からは遠い数字になっている。男女間の賃金格差は男性が100とすれば、女性は74.3%。

 主な原因は女性がライフイベントに合わせて退職・異動を希望することにあると見られており、女性がキャリアダウンせずとも働き続けられる社会を作る方法については、まだ模索段階だ。

 さて、こうして男性と女性を切り分け、女性を支援する施策が増える中で、スポットライトが当たり始めた存在がある。それは「弱者男性」だ。

■「弱者男性」とは誰のことか?
 弱者男性とは、インターネット上で生まれた用語で、日本社会のなかで独身・貧困・障害など弱者になる要素を備えた男性たちである。
かつては「キモくて、金のない・おじさん」の略称として「KKO」と自称する男性たちがいた。
が、現在はこの言葉そのものが差別的として、「弱者男性」という単語が使われやすくなっている。

 弱者男性が抱えるつらさは、データにもあらわれている。未婚男性は、有配偶者の男性と比べて15年早く死ぬ。
男性の方が女性よりセルフネグレクト傾向にある、あるいはもともと貧困ゆえに未婚化しやすく、
健康を早く損ねやすいといった背景は複数あれど、ここまで顕著にデータが出ていて「強者男性と弱者男性は平等に遇されている」というなら、少し疑いの目を向けたほうがいい。

 幸福度でも、未婚男性と既婚男性では、大きな差が出る。日本の未婚男性は、既婚男性よりも30%幸福度が下がる。これは国際比較でも1〜2位を争う数字だ。

 しかも、興味深いことに年収が高くても、未婚男性は既婚男性より不幸である。
既婚者は64%が「自己肯定感が高い」と答えているのに対し、未婚男性は年収1,000万円以上でもおおよそ30%台で、これは年収300万円台の男性と変わらない。

 荒川和久『ソロエコノミーの襲来』では、この原因が「男らしさの規範」にあると考察されている。
というのも、男性は女性と比べ、未婚・既婚を問わず「男は男らしく、女は女らしくすべきである」と考える割合が高いからだ。

(以下略、全文はソースにて)
https://news.yahoo.co.jp/articles/027712ce6e7ac048456cbd9cc05e900638a2f051?page=1

★1が立った時間:2021/05/21(金) 18:12:57.46
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