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新型コロナウイルス対策の迷走、ワクチン接種をめぐる混乱で、政治家への不信がより一層高まっている。
 しかし、私が危惧しているのは、それが不信から軽蔑へ、「ただの馬鹿なのか?」という疑問に変わっている
ことである。
■短期間の宣言を「主張」、権力自体も失いかねない菅首相
 新型コロナ対策では明らかに矛盾したことを言っている。それが背後にある利害関係からならば、それは不信
にすぎない。
 もし「旅行業界とつながっているんじゃないか」「医師会との癒着ではないか」といった類のものなら、戦後
、いや人類が誕生してから政治というものが生まれたときから存在しているものであり、問題はあるが、既知の
ことである。それよりも深刻なのは、利害関係がないにもかかわらず、子供でもわかるようなおかしなことをし
ていることである。
 今回の緊急事態宣言の延長(5月31日まで)も、4月25日の開始時から5月11日までの17日間で終了
することなど無理だとわかっていたことだった。延長しても、その効果はまったくといっていいほどなく、「最
初から長くやっておいたほうが良かった」と言われることは100%確実だったはずだ。
 なのに、菅義偉首相はむきになって短期間を主張したようだ。しかも菅首相は自分の言葉を「バナナのたたき
売り」のように安売りし続け、自分の言葉の力どころか、大好きな権力自体も失うことは明白だったにもかかわ
らずだ。
 ワクチン接種の予約も、混乱するのはわかり切っていたのに、事実上、市町村に丸投げし、しかも案の定、ま
たもやひどい予約システムと来ている。間抜けなことに、このタイミングでデジタル庁設置法案が可決、成立。
「あのさー、デジタル庁を作る前に、まともな予約システムか何かを国で作っておけよ」と多くの人が思ってい
る。
 振り返れば、マスクを国民に配るという発想もほとんど効果がなさそうだということはうすうすわかっていた
し、病床がひっ迫するのもわかっていたはずだ。だが、ワクチンの準備では、英米を中心とした各国では、あれ
だけ死者が激増して政府もパニック状態になっていたにもかかわらず、ワクチン接種の段階になったときの準備
を着々と進めていた。