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新型コロナ 県南部5町村で共同のワクチン接種始まる

医療機関が少ない県南部の5つの町と村では24日から、自治体の垣根を越えて、高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの「共同接種」が始まりました。

「共同接種」が始まったのは県南部の松川町、高森町、豊丘村、喬木村、大鹿村の5つの町と村です。
この地域では医療機関が少ないことから、以前からつながりが深い5町村が自治体の垣根を越えて接種できるようにし、24日から地域内にある9つの医療機関や特設会場で接種が始まりました。
会場の1つで、高森町に地元の病院が設置した特設会場では、24日午後、地域に住む高齢者55人の接種が行われました。
高森町によりますと5つの町と村の高齢者はあわせて1万3000人あまりで希望する人の接種を終えられるのは、8月中旬の見込みだということです。
会場を訪れた大鹿村に住む80代の男性は「今は高森町の娘のところでお世話になっていて、住民票がある大鹿村で接種となると、妻の体調が心配だったので近くで接種できてありがたい」と話していました。
高森町の壬生照玄町長は「この地域は医療機関が潤沢ではないので、お互いが助け合い、平等にワクチン接種が進むよう体制を整えた。今後の一般の接種を含めこの体制で進めていきたい」と話していました。

05月24日 18時19分
NHK