沖縄県は26日、新たに10歳未満〜90代以上の男女302人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。
300人台は初めてで、過去最多の256人だった前日から、さらに50人程度も増えた。

最新の変異株の検査では、感染力の強い「N501Y」の陽性率が9割近くまで上昇した。

県は週末にかけて感染者がさらに増える可能性があるとみており、感染のピークが見通せない厳しい状況が続いている。
西村康稔経済再生担当相は看護師などの派遣を検討する考えも示した。

26日の新規感染者を合わせると、5月に報告された新規感染者数の累計は3千人を超えた。
この数字は先月の2922人を上回り、月別で最多となった。

直近1週間の新規感染者の合計は1454人となり、1日平均で200人を上回る。
人口10万人当たりの新規感染者数(直近1週間)も、全国で最も高い92・88にまで上昇。

全国平均の25・79の3・6倍に達した。県によると、この数値は東京都や大阪府の過去のピーク時よりも高く、
これまでの国内の中で最も高い数字になるという。

また、県が公表した最新のN501Yのスクリーニング検査では131件のうち115件の陽性が確認された。
陽性率は87・79%となり、先週の72・29%から大幅に上昇した。

地域別では宮古島市は5件のうち5件、那覇市は53件のうち52件、
本島の中部保健所管内は40件のうち32件の陽性を記録するなど、県内の広範囲でN501Yが広がっていると言える。

今後の感染者数の見通しについて、糸数公医療技監は「かなり感染の勢いが強い。週の後半に向けて増えていく可能性がある」と指摘。
先週と同じように増えた場合、1日の感染者数が350人程度までになる可能性を示唆した。

県内の療養者数は26日に2094人となり、過去最多を更新した。
感染拡大でコロナ病床が逼迫(ひっぱく)し、入院調整に時間がかかる事態がすでに起きている。

糸数医療技監は「自宅やホテルでどんな治療ができるかを検討している」と話している。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/760330#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3