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東京五輪のちょうちんを手にポーズをとる安倍前首相(山口4区)

山口県の「幻のランナー」98人、IOC特例で公式認定へ
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 山口県内で行われた東京五輪の聖火リレーの一部中止で走れなかったランナーについて、国際オリンピック委員会(IOC)が特例として公式の聖火ランナーに認定することがわかった。県内の98人が、IOCの定義で聖火ランナーの要件を満たしていなかった。

 大会組織委員会によると、聖火ランナーの定義は「ユニホームを着て、聖火がともされたトーチを持ち、トーチキスをした人」。ランナーには証明書が送られる。

 県内のリレーは13、14日に13市で約180人が参加して行われる予定だった。新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、県が13日のすべて、14日の下関市での公道リレーの中止を決定。13日は点火式が無観客で行われ、代表者1人が聖火皿にトーチの火を移した。県の担当者は「急きょ中止を決めたため、トーチキスを行う代替措置が間に合わなかった」と説明している。

 結果として98人が要件を満たさなくなり、「認めてほしい」と複数の声が県に寄せられた。県は組織委に認めるよう口頭やメールで要望した。

 組織委によると、要望を受けてIOCが検討した結果、県内のリレーは急な変更だったため、特例で走るはずだった人も認めることに決定。証明書も発行されるという。

 岩国市を走る予定だった男性は「一時は『幻のランナー』になるのではと不安だったので安心した。IOCの判断に感謝する」と胸をなで下ろした。