速度違反の取り締まり、メーター設定ずれたまま…19人に過大納付の反則金返還へ
2021/06/05 07:37
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210604-OYT1T50310/

 秋田県警は4日、高速隊十和田分駐隊のパトカー2台が2018年4月から20年4月にかけ、速度メーターの設定がずれたまま速度違反の取り締まりを行い、19人に反則金を多く納付させていたと発表した。メーターは実際より最大3・2キロ速く表示していたという。

 発表によると、毎月の検査で整備業者にメーターの調整を依頼していなかったことが原因で、検査結果の確認や県警本部への報告も怠っていた。

 1人が35キロ以上40キロ未満、18人が30キロ以上35キロ未満の速度超過があったとしてそれぞれ摘発され、本来より7000〜1万円多く反則金を納付していた。県警は19人に謝罪し、7月中に差額分の約14万円を返還する。違反点数は変わらなかったという。

 県警交通指導課によると、人事異動で着任した隊員が書類を確認していて気付いたという。同課の鈴木幸司課長は「マニュアルを整備するなど組織のチェック体制を強化する」とした。