近畿3府県で夫や内縁関係にあった男性計4人に青酸化合物を飲ませ、うち3人を殺害したとして殺人と強盗殺人未遂の罪に問われ、一、二審で死刑判決を受けた筧千佐子被告(74)の上告審弁論が8日、最高裁第3小法廷(宮崎裕子裁判長)であり、結審した。判決期日は後日指定される。

 弁護側は弁論で、死因などについて検察側の立証は不十分だと主張。最近の面会では「毎日仕事に出かけている」と話すなど、刑事裁判を受けていることも理解できていないとして、審理を差し戻して精神鑑定をすべきだと訴えた。検察側は上告の棄却を求めた。

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