https://www.sankei.com/article/20210608-P3OH454V6FI2BNR267ZDZJWLPY/
立民、本多氏対応で「身内に甘い」姿勢露呈
立憲民主党の本多平直衆院議員は8日、国会内で記者団に対し、性交同意年齢に関する党内議論で出た「50歳が14歳と同意性交で捕まるのはおかしい」との発言が自身によるものだったと認め「多くの方を傷つけ、不快な思いをさせた」と陳謝した。報道陣の質問は「コメントがすべて」と受け付けなかった。

福山哲郎幹事長は7日、さまざまな意見が出た中の一つだと記者団に強調し、「本人が言い過ぎたので撤回だと言っているのでそれでいいのではないか」と述べた。党として対応しない考えを示し、実名や発言の公表も「議論全部の議事録を作って発表しなければいけなくなる」と否定した。

ところが、その5時間後の7日夜に実名が報じられると本多氏は名乗り出て謝罪コメントを発表し、福山氏も口頭で厳重注意したとコメントを出した。党内からは「最悪の対応だ。幹部がきちんと説明すべきだ」との批判が出ているが、枝野幸男代表は8日夕時点で見解を示していない。

立民は政府与党の発言を厳しく追及してきた。自民党議員が5月20日の党会合で、同性愛者など性的少数者(LGBT)をめぐり「生物学上、種の保存に背く」という趣旨の発言をしたと報道された際は「あきれるばかりの差別発言がいくつも飛び出し、怒りを覚えた」(福山氏)と批判したが、「他者に厳しく身内に甘い」姿勢を露呈している。(田中一世)

2021/6/8 20:31
産経新聞