ALL about6/14(月) 20:55
https://allabout.co.jp/gm/gc/488485/
https://news.yahoo.co.jp/articles/84e9db55e29347c999007aa257b8b1bd04efb3c6

◆半数近くが長期化する中高年のひきこもり……仕事のストレスなども影響
成人になっても働かず、実家に依存しつづける子に対して、親はどう対応すべきなのでしょうか。甘やかしでも叱咤でもなく、親がすべきかかわり方とは? 3つの基本をご紹介します。

80代の親が50代の子の生活を支える問題を「8050問題」と呼び、近年話題になっています。多くの場合、子どもがひきこもった状態になっており、老親が年金と貯蓄で中年期の子どもの生活を支えているという実情があります。

背景にあるのは、ひきこもりの長期化です。20代、30代のころからひきこもり続けているうちに解決の糸口を見失い、年齢を重ねるごとに社会参加が難しくなっている。このようなケースが少なくないようです。平成30年度の内閣府の調査によると、40歳から64歳までのひきこもりの状態にある人のうち、7年以上のひきこもりを続けている人は5割近くを占めていることがわかりました。

また、ひきこもりのきっかけ(複数回答)としていちばん多いのが「退職」。「人間関係がうまくいかなかった」「病気」「職場になじめなかった」「就職活動がうまくいかなかった」という理由が続いています。

◆ひきこもり長期化の背景……社会とのかかわり方への苦手意識やストレスも
上のデータからも見えるように、ひきこもりの長期化の背景には、当事者が「働いて社会に参加し、自立した生活を送ることのむずかしさ」を抱えていることが少なくありません。

・そもそも他人や社会とのかかわりに自信がなく、働く意欲を持てる仕事に出会えなかった

・就職後に仕事のストレスから健康を壊して退職し、長い療養生活の中で社会復帰の機会を失ってしまった

・退職などで一度社会のレールから外れた後、非正規やブラック化した仕事しか見つからなくなり、働く自信をさらに失ってしまった

・ひきこもりが長期化するなかで、就職口を見つけることそのものが難しくなってしまった

私がカウンセリングで聞くなかでも、上のような事情でひきこもり状態からの出口を見失い、結果としてひきこもりが長期化していくケースが少なくありません。

◆親のサポートがひきこもり長期化の一因になることも
子どものひきこもりが長期化する原因として、「親」の側の要因も無関係ではありません。

年老いた親に子どもの生活をサポートできるだけの経済力があり、子どもが密室にこもれる環境を用意できる場合、子どもは長期にわたって親を頼りにすることができます。

そして、親の子どもへのかかわり方も、ひきこもりの長期化に影響してしまうことがあります。

とてもむずかしいのですが、親が子どもの様子を遠巻きに見るだけで何もせずにいたところ、子どもは実家の居心地の良さに甘え、「自立しなければ」という思いを失ってしまったというケース。逆に働かないことを厳しく叱咤しつづけたことで、子どもの心は頑なになり、ますます部屋から出てこなくなってしまったというケースもあります。

◆いちばんつらいのは本人? ひきこもる中で抱える焦りと苦悩
いずれにしても、ひきこもりを長期化させている子の多くは、現状のままではいけない、何とかしてこの状況を脱したいと願っています。

しかし、一度ひきこもると、世間の風当たりはとても強く感じられ、社会復帰へのハードルも非常に高く感じられてしまいます。そして、「今さら働くことは無理かもしれない……」と自信を失ってしまうのです。

やはりひきこもりが長期化する前に、親や周囲にいる大人が、子どもが社会とかかわる自信をもてるようなかかわりをしていくことが大切といえるでしょう。

◆子のひきこもりの長期化を防ぐ親のかかわり方3ポイント
では子どものひきこもりの長期化を防ぐために、親はどうかかわっていくべきなのでしょうか? かかわり方の基本を3つお伝えします。

▼1. 子どもの気持ちを否定しない。どんな考えも最後まで聞き、寄り添う

▼2. 働くことの「楽しさ」、社会とかかわることの「メリット」を伝える

▼3. 子どもが気づいていない、その子自身の「長所」を伝える

(詳細はリンク先で)