高松赤十字病院(高松市)は、新型コロナウイルスのワクチンを接種した職員の抗体検査を実施し、
2回接種した1042人全員に十分な抗体があることを確認したと発表した。

希望する医師や看護師らを対象にワクチン接種後に採血し、血液内に十分な抗体の量(U/ミリリットル)があるかを調べた。
その結果、感染を防ぐことが期待される15U/ミリリットルを全員が大きく上回り、平均値は1579U/ミリリットルだった。

男女の抗体量を比較すると、いずれの世代も女性(平均値1656)が男性(同1335)より多かった。
年齢別では、20代(同2011)が最も高く、年齢が上がるにつれて低下傾向にあることも分かった。

一方、接種した1110人のうち、数時間のうちに副反応があったのは32人。
気分の悪化や発疹症状で、重いアレルギー反応「アナフィラキシー」はなかった。数日内に発熱や頭痛があったと答えた人もいた。

同病院は「感染予防や重症化を防ぐワクチンの有効性が示された。地域の皆様に接種の判断材料にしていただきたい」としている。
https://www.asahi.com/articles/ASP6H6R2CP6GPTLC008.html