ギニア エボラ出血熱 流行の終息を宣言 地元の保険当局
2021年6月20日 6時48分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210620/k10013093941000.html

西アフリカのギニアで、ことし2月から感染が広がっていたエボラ出血熱について、地元の保健当局は流行が終息したと宣言しました。

ギニアでは、ことし2月からエボラ出血熱の感染が広がり、WHO=世界保健機関によりますと、これまでに疑い例も含めると23人の感染者が確認され、このうち12人が死亡しました。

WHOは流行の初期からギニア政府と連携して、およそ1万人にワクチンを接種したほか、専門家を現地に派遣して治療を支援するなど対応にあたってきました。

ギニアのレミー・ラマ保健相は19日、記者会見し「エボラ出血熱の終息を厳粛に宣言する」と述べ、2月に始まった流行はおよそ4か月で終息しました。

ギニアでは隣接するリベリアとシエラレオネとともに、2016年までのおよそ2年間にもエボラ出血熱が流行し、合わせて1万1000人以上が犠牲になっていて、今回はこのとき以来の感染の確認でした。

WHOのテドロス事務局長は声明を出し「ギニアは過去の教訓に学び、国境を越えて感染が広がるのを防いだ」として、過去の流行を踏まえた対策が被害の抑制につながったと評価しました。