「いわゆる“ネトウヨ”の『黒瀬深』というTwitterアカウントの発信者情報開示請求が通ったんです」
 
 このように話すのは、元新潟県知事で弁護士の米山隆一氏(53)だ。米山氏が話す「黒瀬深(@Shin_Kurose)」というのは、Twitterで13万人以上のフォロワーを誇るアカウントだ。
  
「政治系のインフルエンサーとして、TwitterやnoteといったSNSで活動している人物です。主張としては、一貫して自民党支持で、“ネット右翼”といわれる層に強い影響力を持っています。
 
 2020年の“アベノマスク”配布の際には、当時首相の安倍晋三氏の『朝日新聞社のサイトでもマスクを売っている』という発言の動画を拡散し、話題になりました」(ITジャーナリスト)
 
 その黒瀬氏による依頼者への誹謗中傷ツイートを受けて、米山氏は訴訟代理人を受任。
 
 黒瀬氏への名誉棄損の損害賠償請求のため、Twitter社ならびにプロバイダに対して、発信者情報開示請求をおこなっていた。
 
 黒瀬氏はかつてTwitter上で、サウジアラビアやドイツに在住していると謳い“現地の反応”をつぶやいたことがある。そのほかにも自身について「年収2億円」などと謳っていた黒瀬氏だが――。
 
「黒瀬氏の個人情報については言及が難しいのですが、少なくとも彼が発言していたサウジアラビアやドイツ、国内でも超高級タワーマンションに住んでいるような人物である事を裏付ける様な情報は把握していません。
 
 これまでの自身についての発言は、事実でない可能性が極めて高いと思います」(米山氏)
 
 6月16日に米山氏が、
《本日プロバイダーより、「黒瀬深」アカウントの発信者情報を得た事をご報告致します。今後粛々と手続きを進めます。》
 とツイートすると、黒瀬氏は自殺をほのめかすようなツイートなどを繰り返した。
 
 黒瀬氏は6月19日に《とりあえず生きています》と報告し、Twitterでの発信を続けている。
 
 今後に始まる訴訟について、米山氏の懸念はあるのだろうか?
 
「一般論として損害賠償請求で勝訴したとしても、相手に資産がなければ、実際にお金が払われるかどうかはわかりません。今回の黒瀬氏も、彼が誇張して話していた資産状況は到底事実とは思えず、損害賠償を直ちに支払える資産があるかどうかわからないのです。
 
 ただし、こちらとしては訴訟に勝ち、一定期間内に支払いがなければ資産を差し押さえ、それでも賠償額に満たなければ、破産手続きに訴えてでも支払ってもらいます。
 
 金銭そのものにこだわりはないのですが、誹謗中傷には、断固として自らの言論の責任をとってもらう方針です」(米山氏)
 
 匿名の蓑に隠れた心無い言葉で、人を傷つける代償は大きい。

社会・政治 投稿日:2021.06.22 17:54FLASH編集部
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