政府が東京と大阪に設置した新型コロナウイルスワクチンの「自衛隊大規模接種センター」をめぐり、
防衛省は24日、例外的に認めてきた事前予約なしの接種を28日から行わない、と発表した。

深夜から「飛び込み」の若者が行列をつくるようになっていたため、ルールを厳格に適用することにした。

1日当たりの接種可能な人数は、東京会場で1万人、大阪会場で5千人。

センターでの接種には、インターネットや電話による予約と自治体から送られる接種券が必要。
とはいえ、65歳以上の高齢者に限定されていた当初から、「はるばる来た高齢者を追い返すわけにいかない」(同省幹部)と、
当日キャンセルされた枠を使い、予約のない来場者に接種することもあった。

接種対象年齢が引き下げられ、若い世代にも接種券が届くようになったことを背景に、東京会場では今月19日以降、
「飛び込み」接種者が徐々に増加。夜中から並ぶ若者も出てきた。それまで1日100人未満だった予約なしの接種は、200〜300人になった。

夜間に体調不良者が出ても対応できないことや近隣からの苦情もあり、予約のない人への接種は見合わせることにした。

中山泰秀防衛副大臣は24日の記者会見で「深夜からの順番待ちの行列が常態化しており、大変憂慮している。
必ず予約したうえでお越し頂きたい」と語った。
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