朝日新聞2021年6月25日 8時39分
https://www.asahi.com/articles/ASP6T2R83P6SUTFK01R.html

総務省が25日公表した2020年国勢調査の速報値で、日本の総人口は1億2622万7千人と、前回15年調査から86万8千人(0・7%)減った。減少は1920年の調査開始以来初だった前回に続いた形で、「縮む日本」の姿が改めて浮き彫りとなった。

調査は昨年10月に実施。首都圏を中心に人口が増える一方で、地方の人口は減少するという二極化がさらに強まった形だ。

人口の最多は東京都の1406万5千人で、初めて1400万人を超えた。神奈川県(924万人)、大阪府(884万3千人)、愛知県(754万6千人)と続いた。最少は鳥取県の55万4千人だった。

人口が増えたのは9都府県で、東京都(54万9千人)が最も多い。次いで神奈川県(11万4千人)、埼玉県(8万人)、千葉県(6万4千人)、愛知県(6万3千人)、福岡県(3万7千人)、沖縄県(3万4千人)、大阪府(3千人)、滋賀県(1千人)だった。東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏4都県は、この5年間で計80万8千人増え、全人口の約3割を占める。

一方、38道府県で人口が減少。減少数は、北海道が最も多く15万3千人減。次いで新潟県が10万2千人、福島県が8万人の順。全国1719市町村でみると、82・4%にあたる1416市町村で人口が減った。人口が5%以上減少した市町村は50・9%と、半数を超えた。(小泉浩樹)