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「ワクチンが来ない!」明石市長の怒りと“わんこそば方式”




6月14日に都道府県に配布された事務連絡には、ワクチンの割り当てについて「調整枠についてはワクチン使用率が大きい市町村に対し配分」と記載されて、上位の市町村がリスト化されていた。例えば、兵庫県の場合は、小野市・養父市・宍粟市など6つの市町村が挙げられていて、これらワクチン接種の早い“優秀な市町村”については、希望通りのワクチン量が配られる、つまり「満額回答」ということになる。しかし、比較的接種のスピードが早い明石市の名前がこの表に入っていないのはなぜか。

 実は、政府がワクチン使用率を測る指標としているVRS(ワクチン接種記録システム)に原因があるようだ。VRSは 個人の接種状況を記録するシステムなのだが『使い勝手が悪い』との評判や、システム入力が医師の負担になることから、行政が入力を代行しているケースが多いという。つまり実際にワクチンを接種したとしても、VRSの入力が遅れた場合はその実績がすぐには反映されず、市町村のワクチン配分が希望より減らされるケースがあるというのだ。

 政府関係者によると、今のワクチン配布は「わんこそば方式」に例えられ、そば(ワクチン)を食べたらその分供給されるはずなのだが、そばを食べた(ワクチンを接種した)との情報が伝わらなければ、わんこにそばが盛られることはないのだ(ワクチンは供給されない)。今の政府のやり方では、VRSへの入力がまさに「肝」となる。

 実際、明石市の泉市長に確認したところ、VRSの入力が遅れていたために、急遽職員をかき集めて入力を急いだのだという。ただ、政府が指定する日時には間に合っていなかったようだ。泉市長は「VRSについては、もっと使い勝手の良いシステムが必要で、入力に応じて供給を決める旨を最初から言ってほしかった」と悔しさをにじませた。
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6/28(月) 21:18
MBSニュース