東京都の小池百合子都知事が9日、定例会見を行い、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県の首都圏会場が全て無観客開催となった東京五輪について「観客も大会の大きな役割を担っている。無観客は極めて異例なことになる」と述べ「見せ方、楽しみ方を工夫しながら『東京だから出来たんだよね』というようなある意味チャレンジだと考えている」と前向きに捉えた。

 開幕後は世界同時配信などを行う予定で「テレビを通じてつながっていく連帯感、一体感を示す意味では初めての大会になる。無観客を超えて、世界70億人が観客だというような大会につながっていければ」と意気込んだ。

 また、東京パラリンピックの観客数については、東京五輪閉幕後に判断することが決まり「8月20日くらいにワクチンが4割行き渡るだろうという話しと結びつけて言うならば、どれだけワクチン接種が完了するかで安全安心であるかを不確かにする」と見解を述べた。小池都知事自身も思い入れの強い東京パラリンピックの開催については「ぜひとも成功に導いていきたい。世界からのパラリンピアンが集まっていただける五輪体制づくりは大きなポイントになる」と強調した。

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