■日本経済新聞(2021年7月12日 19:28)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC126KZ0S1A710C2000000/

ラーメンチェーンの幸楽苑ホールディングスは調理後に時間がたっても伸びにくいよう麺を改良した。新型コロナウイルス禍で宅配や持ち帰りを利用する人が増えていることに対応した。「配達されたときでも店頭の出来たてでも、おいしく食べられるように工夫した」(同社)という。

麺の弾力を従来に比べ約9%向上させると同時にコシを強くした。6日から切り替えをはじめ、ほぼ全店の切り替えを終えた。商品のメニューや価格は同じで調理時間や作業の手間も変わらないという。

コロナ禍の長期化で外食各社による宅配の競争が激しくなっている。伸びにくい麺の投入で同業他社と比較した優位性を打ち出したい考えだ。

幸楽苑の4〜6月の既存店の売上高は前年同期比1割強増えた。配達や持ち帰り、ドライブスルーなど店外で消費される商品が増えている。

店頭での販売は深夜営業の見直しなど効率化を進めている。