2021年7月15日 20時11分

 大気の状態が不安定で局地的に雨が降った15日の名古屋市内で、テレビ局のお天気カメラに雪が舞っているような映像が流れた。季節外れの「名古屋雪」がトレンドワードになり、気象予報会社がツイッターで解説した。
 映像を見た視聴者からの「名古屋雪」情報に東海テレビ「ニュースOne」公式ツイッターは「きょう11時20分過ぎの名古屋駅方面の映像を調べてみました。21分15秒過ぎ頃から『コンコン』という音とともに白いものが画面に…。実際には雪も雹(ひょう)も観測されず、気象台は『雹なのかは分からない』としています」とツイート。音声付きの動画は午後7時半現在31万回以上再生された。また、別ツイートでは「先ほどの場所から西に約1キロ離れた同じ場所の同じ時間帯の映像はどしゃ降りでした」と説明した。
 時ならぬ「名古屋雪」の正体は。気象情報会社ウェザーニューズは公式ツイッターで「『名古屋雪』というワードがトレンドに上がっていますが、今日の名古屋は上空4000mまでプラス気温だったとみられ、雪の可能性はないと言えます。雹、霰(あられ)もしくは大粒の雨とみられ、積乱雲からの突風やビル風により舞っているように見えた可能性があります」と分析。
 その後、別ツイートで「ユメを壊してしまってスミマセン。氷の粒である雹や霰は、地上付近が20℃以上でも氷のまま落ちてくることがあります。一方、雪片の場合は0〜10℃程度の空気層を通過する際に全てとけてしまうため、今日の名古屋では3000mほどの高さでないと雪が見られないと考えています」とホットな論争をクールに収めていた。

https://www.chunichi.co.jp/article/291732?rct=entertainment