東京五輪・パラリンピック組織委員会は24日、一部の医療ボランティア約200人に対し、誤ってボランティアとしての役割がなくなったとの通知を出していたことを明らかにした。同日中に謝罪文を送り、引き続き大会に参加してもらうよう要請するという。

組織委は多くの会場で無観客開催が決まった後も、活動を希望するボランティアに対しては、何らかの役割を果たしてもらう方針を示していた。高谷正哲スポークスパーソンは、組織内の情報伝達に不備があったとして、「ただただ申し訳ない」と謝罪した。

組織委によると、会場でけが人が出た場合に応急救護を担う「ファーストレスポンダー」と呼ばれるボランティア約200人に対し、無観客開催を理由に活動がなくなったと伝えていた。

ツイッターでは「直前になってキャンセルがあり、この思いをどこにぶつけていいのかわからない」などと誤った通知を受け取ったとみられる人からの投稿が相次いでいた。

2021/7/24 14:56 産経新聞
https://www.sankei.com/article/20210724-VB72BDUSDFIOTM456KZU6O7MKM/?outputType=theme_tokyo2020