日本国内で東京五輪は盛り上がりを見せているようだが、東南アジア各国での関心は「そこそこ」といったところだ。
有力なメダル獲得候補が少ないという理由もあるが、何より自国での新型コロナウイルス対策に関心が集中している。

今や東南アジアは「感染の世界的な中心地」(ロイター通信)と化し、病床不足で医療崩壊の寸前にまで追い込まれている国もある。

「地獄に生きている」とは知己のインドネシア人ジャーナリストの言葉だ。

多くの国がワクチン普及を進めたい局面だが、頭を悩ませているのが接種計画の軸に据えた中国製ワクチンの扱いだ。

接種完了した医療従事者らに新規感染や死亡例が相次ぎ、特に感染力が強いインド型変異株(デルタ株)への効果に疑念が深まっている。
https://www.sankei.com/article/20210727-R7PW2IJYGNPGVLXIVXXJPIC3DQ/