沖縄県は31日、人口10万人当たりの新型コロナウイルス新規感染者数を初めて年代別で公表した。

24〜30日の直近1週間のデータを基に算出。最多は20代の320・73人で、全年代平均(130・17人)の約2・5倍と突出している。
30代の199・09人が次ぎ、20、30代の感染が際立つ。

この世代が感染者全体に占める割合は46%に達しており、若者に感染が急拡大している傾向が浮き彫りになった。
若者の“自粛疲れ”も指摘され、県の糸数公医療技監はどう感染防止対策の徹底を訴えるかが「課題だ」と述べた。

10万人当たりの新規感染者を年代別に見ると、10代が162・72人。
20代、30代に次いで多く、全年代の平均を上回っており、未成年にも感染が拡大傾向にある。

10歳未満も87・77人となっている。

40代は123・14人、50代が97・99人。
ワクチン接種の進む高齢世代は、うるま市内の大規模クラスターの影響で一時的に増えた90歳以上(105・20人)を除き、60人未満だった。

県によると、20〜30代の感染で目立つのは、飲酒を伴う会合やランチ、ドライブ。交際相手からの感染も増えているという。
披露宴での集団感染が疑われる事例も出ている。

糸数技監は「若者の集団にはかなりの陽性者がいる可能性を考えたほうがいい」と指摘。

「感染しても重症化せず軽症で済む思い込みもあるだろうが、20代も13%が入院し後遺症のリスクも拭えない」と強調。
若者に訴える計画を庁内で早急に議論するとした。
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夜に街に繰り出す若者たち=7月29日午後10時ごろ、那覇市内
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