産経新聞 2021/8/2 12:27

東京都品川区にある元勤務先の薬局に侵入し、計約170万円相当の抗がん剤180錠を盗んだとして、警視庁荏原署は2日までに、窃盗と建造物侵入の疑いで薬剤師の野本一定容疑者(43)=大田区北嶺町=を逮捕した。

署によると、野本容疑者は平成30年3月〜令和3年4月まで同薬局で勤務。昨年3月ごろに薬剤部門の責任者になり「このころからこれまでに10回ぐらい薬を盗んで転売した」「(転売で得た金で)投資目的のマンションのローンを支払った」などと供述している。 勤務態度を理由に今年4月に店から解雇された後も複数回、薬を盗んでいたとみられる。

逮捕容疑は5月27日、品川区の薬局に侵入し、抗がん剤を盗んだとしている。

野本容疑者は店員のふりをして仕入れ業者に電話をかけ、薬を発注。同午後8時ごろ、母親の処方箋を持って薬局に行き「薬の準備は自分がやる」などと言って調剤室に入ったという。

https://www.sankei.com/article/20210802-5QVY6DDCOJNQBFJXW65B3S6D2I/