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なぜ? ドイツ艦船がアジアに異例の出港、南シナ海へ

ドイツが、インド太平洋に向けフリゲート艦を派遣しました。中国による軍事拠点化が進む南シナ海も航行しますが、対立の度合いを薄めるためか中国への寄港を打診しています。

 「ドイツのフリゲート艦が出港しました。南シナ海などおよそ7か月間に及ぶ派遣です」(記者)

 2日に出港したフリゲート艦の「バイエルン」。海外に領土を持たないドイツが艦船をアジアに派遣するのは異例のことで、日本やアメリカなどと合同訓練をする予定です。

 11月には日本に寄港し、その後、南シナ海を通る予定で、このエリアで軍事拠点化を進める中国を牽制する狙いもあるとみられています。ヨーロッパでも中国の軍事的な台頭に警戒感が高まっていて、中国と経済的な結びつきが強いドイツも政策の変更が迫られています。

 「新しいことはドイツが今、行動を起こしているということです。もはや経済優先の関係ではないということです」(ドイツ世界地域研究所 パトリック・ケルナー副所長)

 一方、ドイツは中国に対して上海港への寄港を打診していることを明らかにしました。対立色を薄めるのが狙いとみられますが、中国外務省は「地域の平和と安定を損なってはならない」と釘をさす発言をしていて、寄港を受け入れるかどうかについて明らかにしていないということです。

3日 3時14分
TBS