学校の健康診断で専門医受診勧めても70%以上が受診せず

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http://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20210812/7000037358.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

道内の学校で行われた健康診断で虫歯や視力の低下が疑われ、専門医の診察を受けるよう勧められた
児童や生徒のうち70%以上が受診せずにいたことが、医師や歯科医でつくる団体の調べでわかりました。
道教委は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響も考えられる」として、
対策を進めることを明らかにしています。

この調査は、道内の医師や歯科医でつくる北海道保険医会がことし2月から3月にかけて行ったもので、
学校の健康診断がその後の診察や治療にどの程度つながっているのかをアンケートで調べました。
対象は道内の小学校や中学校、それに高校や特別支援学校1898校で、
全体の16%にあたる306校から回答を得て、健康診断で行われる項目ごとにまとめられました。

このうち、▼「歯科」では、1万3969人が「10本以上、虫歯がある」などとして、
歯科医の診察を受けるよう勧められましたが、その81%にあたる1万1337人は
受診してなかったということです。
また、▼眼科と視力検査では、1万7124人が視力の低下などを指摘され、
眼科医の診察を受けるよう勧められたものの、その75%にあたる1万2897人が
症状をそのままにしているということです。
このほか、内科の項目でも、「心の問題を抱えている」などと指摘されながら、
その後、専門医の診察を受けていないケースもあったとしています。

北海道保険医会によりますと、児童や生徒によって健康診断を受けたあとの
受診していない期間の長さはまちまちだということです。
北海道保険医会の田辺隆理事は「悲惨な状況が浮き彫りになった。親の方針や
経済的な事情が背景にあると考えられるが、重大な病気につながるおそれもあり、
早急な対応が必要だ」と話しています。

これに対し、道教委は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響も考えられる」として
対策を進めることを明らかにし、「実態把握のための調査を行うとともに、
児童や生徒が相談しやすいような体制づくりなどを充実させる必要がある」と話しています。

08/12 19:09