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タリバン

アフガン情勢急変で、米が面目失う
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米CNNニュースネットワークが、アフガニスタンの首都カーブルが同国の反体制派組織タリバンに制圧されたことを受けて、「アフガンの現在の状況は、世界における米国のイメージに致命的な打撃を与えた」としました。

CNNによりますと、アフガニスタンからの米軍の恥辱的な撤退と、同国の最新の情勢は、一同盟国としての米政府の不変性や抵抗力に疑問を抱かせました。

CNNはさらに、「国外での民主主義擁護において米バイデン政権が取る立場は、アフガニスタンでの脆い民主政権を見捨てるというバイデン大統領の決定によって弱まるだろう」と指摘しました。

そうなると、同大統領が現在解決すべき問題は、自身の政権が敗北するというストーリーの回避ということになります。

アフガニスタンでタリバンが勢力を拡大し、同国の大部分の管轄権が同組織に掌握されたことで、アナリストらは、「米政府の巨額を注ぎ込んだ過剰な内政干渉は、アフガニスタンでの大きな失敗につながった」と述べています。

情勢不安を煽動するトランプ前大統領の時代を経てその後任として就任したバイデン大統領は、初めての外交政策の危機としてアフガニスタンからの米軍撤退にぶつかりました。
バイデン大統領は、この夏に就任後初めて欧州を訪問した際に、「米国は本来の基本的立場に戻る」と表明しています。

米政治専門紙「ザ・ヒル」はこれについて、「米国の撤退に続くアフガニスタンの陥落は悲劇的であり、特にロシアと中国に対する世界での米政府の信用度に、苦い結果をもたらす可能性がある」と指摘しました。

バイデン大統領は先刻、アフガニスタンからの米国民脱出を進めるために5000人の米兵配備を発表しました。

一方で一部の筋は、これらの兵力はアフガンでの飛行安全確保と権力移譲のためにカーブルに来たと考えています。