中国の王毅外相は16日、アメリカのブリンケン国務長官、ロシアのラブロフ外相とそれぞれ電話で会談し、アフガニスタン情勢について協議しました。

中国外務省によりますと、このうちブリンケン国務長官との会談で王外相は「外来の様式を無理に適用してもなじまないことが改めて証明された。これを教訓に真剣に反省すべきだ」と述べ、これまでのアメリカの対応を批判しました。

そのうえで、問題を軟着陸させるため、アメリカ側と意思疎通を図っていく考えを伝えたということです。

また、ラブロフ外相との会談では「新たな情勢のもとで、中国とロシアは協力を強化する必要がある」と述べ、連携の強化を確認したということです。

王外相は、いずれの会談でも、中国政府がテロ組織だとしている新疆ウイグル自治区の独立を主張する勢力に言及しました。

アフガニスタン情勢が不安定化することで、こうした勢力とイスラム過激派などが連携を強めることを警戒し、アメリカやロシアに対応を促すねらいがあるものとみられます。

王外相は先月、中国を訪れたタリバンの幹部と会談し、テロ組織との関係を断つよう求めていました。

NHK NEWS WEB
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