菅首相に9.7退陣説…「緊急事態宣言」延長で解散できず“再選戦略”も吹き飛ぶ
8/18(水) 14:02配信 日刊ゲンダイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/de6ade0e602d742e8c8483b87a90ace6ba5ce23f

 東京など6都府県に発令されている「緊急事態宣言」は、結局、9月12日まで延長されることになった。さらに、新たに7府県にも追加発令されることが決まった。8月31日までだったはずの「緊急事態宣言」が延長されたことで、菅首相の“再選戦略”も吹き飛んでいる。

 菅首相は、9月29日に予定されている「自民党総裁選」の前に「解散・総選挙」を行い、リスクの高い総裁選は無投票で乗り切る戦略を描いていた。しかし、「緊急事態宣言」が9月12日まで延長されたことで、9月中の「解散」は、ほぼ不可能になった。

 このままでは、先に総裁選を迎えることになる。総裁選が実施されたら、秋に総選挙を控えている自民党議員の多くは「菅首相では選挙の顔にならない」と考えているだけに、菅首相は敗北する可能性がある。

 そこで政界では、「菅首相は総裁選に出馬しないのではないか」と、「9.7退陣説」が浮上している。

「自民党の総裁選は、9月17日告示―9月29日投開票が想定されています。菅首相が解散に踏み切るとしたら、9月13〜16日の4日間です。緊急宣言を予定通り9月12日に解除したうえで、総裁選が告示される17日までの4日間です。緊急事態宣言が発令されている間は、さすがに解散はできませんからね。緊急事態宣言の延長を9月12日までと決めたのも菅首相です。ギリギリ解散できる余地を残したのでしょう。でも、9月12日に緊急事態宣言を解除するのは難しい。東京都に緊急事態宣言が発令された7月12日の感染者は502人です。足元の感染者は4377人。元の水準に戻すのは簡単ではありません。9月12日に緊急事態宣言を解除できないと、9月中の解散はなくなり、菅首相の命運も尽きることになるでしょう」(政界関係者)

 緊急事態宣言を9月12日に解除するのか、それとも延長するのか、その判断は9月7日に行われるとみられている。菅首相が「退陣表明」するとしたら、緊急事態宣言の再延長を発表する9月7日となる可能性が高い。

「9月7日、菅首相は記者会見で“緊急事態宣言を再延長する責任を取りたい”“次の総裁選には出馬しない”“自分の任期はすべてコロナ対策に集中したい”と会見で語るのではないか。菅首相が傷つかずに辞めるにはそれしかないと思う」(自民党関係者)

 政権の終わりが近づいているのか。