「令和(れいわ)」と年号が決まるときに話題になったけれども、古代の
日本語では語頭に「ラ行」の発音が存在しない。では、後の「ラ行」
の発音のままで入ってくる中国語の言葉は、どのように日本語と
なったかと言えば、それは「ナ行」に移されて取り入れられたのだ。
だから、「なっとう(納豆)」も、「らっとう(拉豆)」であるものと
推測することができ、この場合、「拉(Middle Chinese: /lʌp̚/)」は、
「引っ張る」ことを意味し、「なっとう」は、糸を引いて引っ張る
豆だから、「拉豆」なのである。