(ブルームバーグ): バイデン米大統領は、アフガニスタンの首都カブールの空港からの米国人らの退避について、当初設定した期限を堅持することを決めたと、政権高官が明らかにした。タリバンが権力を掌握したアフガンから大勢の人々を避難させるための時間は1週間を切ったことになる。

24日にバーチャル形式で開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)では各国が8月31日の撤退期限の延長を要請したが、今回の決定はバイデン氏がそれに耳を貸さなかったことを意味する。

事情に詳しい関係者によれば、米軍がイスラム過激派グループなどからテロ攻撃を受ける可能性といった安全保障上のリスクを踏まえ、米国防総省がバイデン氏に対して撤退期限をあくまでも維持するよう提言した。

バイデン氏は現在のところ国防総省の見解に同意しつつ、緊急時の対応策を準備するよう求めたほか、退避を望む米国人全てをアフガンから出国させることへのコミットメントを再表明した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c27c44c57a9da75656074558de9384b29b9599c5