2021年上半期の出生数40.5万人 00年以降で最少

 厚生労働省が24日公表した人口動態統計(速報値)によると、2021年上半期(1〜6月)の出生数は
40万5029人(前年同期比で2万5680人減)で、上半期の速報値としては00年以降では最も
少なかった。20年は84万832人(概数)と過去最少を更新したが、21年は80万人台を割り込む可能性
もある。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が指摘されている。  

速報値によると、21年上半期の出生数は20年上半期(43万709人)より6%減少。今年1月から
2カ月間の出生数が12万3531人で前年同期比12・6%減と特に下げ幅が大きく、全体を押し下げた。
6月の出生数は7万1031人(同2・7%減)だった。速報値は日本在住の外国人や在外日本人の数が
含まれており、今後公表される今年の概数や確定値は日本に住む日本人の数で集計することから、
速報値よりも少なくなる。  

新型コロナの感染拡大は若い世代に経済的な打撃が大きく、「産み控え」など出産や子育てに対する
影響が指摘されてきた。20年は妊娠届出数が前年を下回る傾向が続いた。厚労省の担当者は「コロナの
影響が実際の出生数に表れてきたともいえる。少子化のトレンドが一層進みそうだ」と懸念する。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e204072669e28e9eaa1e7bf626659b1b5f031d47