#再生可能エネルギー (そんな物は存在しません by FOX★)

小泉進次郎環境相が、9月の自民党総裁選で後押しする菅義偉首相の再選に危機感を強めている。
首相の戦う姿勢に陰りがみえるためで、陰に陽に首相に奮起を促している。
首相が敗れれば、こだわりのエネルギー政策が頓挫する可能性もあるだけに、一蓮托生の覚悟で大勝負に挑む構えだ。

「首相らしさが出るのは戦っているときだ。周囲に気を使わず暴れてください。そうでないと(総裁選に勝っても)政治力は回復できない」

小泉氏は25日午後、官邸で首相と面会し、今回の総裁選が厳しい戦いになると強調した上で、こうハッパをかけた。

小泉氏は同じ無派閥出身の首相の改革志向に共感し、慕ってきた。
ただ、最近は新型コロナウイルス対策をめぐる弱気な態度にもどかしさを感じている。
周囲には「(会見で)官僚の言葉をそのまま読み上げている。首相は政治主導で改革できる人だったはずだが、守りに入っている」と懸念する。

小泉氏は20日、再選の機運を盛り上げるため、閣僚の先陣を切る形で首相支持を表明した。
27日の記者会見では、首相に伝えるつもりで「無派閥だからこそ、遠慮せずに改革を行う姿勢が期待されていたはずだ。
『降ろすなら降ろせ』という戦う姿勢で臨んでほしい」と注文をつけた。

新型コロナ対策が批判され、内閣支持率が低迷する中、選挙の顔としての首相に不安を抱く若手議員らを集め、不満を直接伝える機会を作ろうともしている。

小泉氏がこれほど懸命になるのは、首相とは運命共同体でもあるからだ。
7月に素案が公表された国の中長期的な政策指針「エネルギー基本計画」の議論で、
小泉氏は原子力発電の新増設などを重視する党内の意見より、再生可能エネルギーの位置づけを優先するよう首相に働きかけ、道筋をつけた。
中堅議員は「小泉氏が唱える政策は首相抜きに実現できない」と語る。

「政治の世界は武器のない戦争だ。首相を支え切って、負けたら蟄居だ」

政界の厳しさを知る小泉氏はこう漏らし、総裁選では持ち前の発信力で首相を支える考えだ。
しかし、エネルギー政策などで距離がある党関係者の間では小泉氏への反発が強まっており、前面に出るほど遠心力が働く懸念もある。(奥原慎平)
https://www.sankei.com/article/20210829-SNLMWVSUM5JSRDR57OH6T22OZQ/