2025年大阪・関西万博の会場となる大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)に新設される「夢洲駅」(仮称)の周辺整備を担う事業者を市が公募したところ応募が1社もなかったことを受け、
松井一郎市長は31日、記者団に「工事が遅れ、万博に間に合わないということがあってはならない」と述べ、市費で整備する考えを明らかにした。

 市は万博開幕までに、駅周辺の土地を加えた計3万3000平方メートルを民間に貸し出して、開発を委ねる計画だった。
市は4月に「プロポーザル方式」で事業者を公募したが応募がなかったため方針を転換。
ホームができる地下の改札付近の広場や、地上までのエレベーターなど会場までの関連施設(約2000平方メートル)に限り、市が担うことにした。

 大型ショッピングセンターの建設などが想定されている周辺の土地は万博終了後に再公募する方針で、松井市長は「民間に開発してもらう」と話した。

 市によると、駅の施設整備を万博開幕に間に合わせるには、秋までに事業者を決める必要があり、事業規模を今後検討する。【田畠広景】
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