奥州市でクマとみられる足跡 小学校は授業切り上げ集団下校

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20210903/6040011948.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

クマの被害や目撃が相次いでいる奥州市で、3日朝、小学校の近くでクマのものとみられる足跡が
新たに確認され、学校は授業を5時間目で切り上げて、児童を集団下校させました。
奥州市などがクマに注意するよう呼びかけています。

足跡が見つかったのは、奥州市水沢真城の真城小学校の近くにある道路です。
奥州市によりますと、3日朝、子どもの登校に付き添っていた保護者が見つけ、学校を通じて市に連絡しました。

見つかった足跡は大きさが15センチほどで、車道から歩道にかけて続いていて、
大きさや形から大人のクマとみられるということです。
足跡が、いつ、ついたものかは分からないということですが、
2日、情報は寄せられていなかったということです。

これを受けて真城小学校は、3日の授業を5時間目で切り上げ、児童を集団下校させる措置をとりました。

周辺では警察や市が車を走らせて注意を呼びかけたり、子どもたちの安全を見守ったりしていました。

足跡が見つかった現場から北におよそ2キロ離れた市街地では、2日歩いていた人がクマに襲われ、
この直後、コインランドリーの窓ガラスがクマに割られる被害も出ています。

警察や市よりますと、3日目撃情報は寄せられていないということですが、
クマは夜間から朝方にかけて行動が活発になるとして、引き続き注意するよう呼びかけています。

奥州市で、2日、クマに襲われて軽いけがをした男性が取材に応じ
「外に出るのが怖く、早く捕獲されてほしい」と話しました。
奥州市水沢泉」町の紺野勉さん(85歳)は、2日朝6時前、国道沿いを散歩中にクマに襲われました。

後ろから、突然、何かが覆い被さってきて黒かったことから、初めは犬かと思ったということです。
ただ背中や右腕をひっかかれ、クマと気づいて大声を出したところ、クマも驚いて逃げだし、
道路を渡って、向かい側にあるコインランドリーのガラスを突き破ったということです。
大きさは自分の背丈ほどあったということです。

紺野さんは「この辺りでクマと遭遇したのは初めてで、驚きました。
毎日、散歩を続けていますが、外に出るのが怖いです。早く捕獲されてほしいです」と話していました。

奥州市でクマの目撃や被害が相次いで確認されたことについて、ツキノワグマの生態に詳しい
盛岡市動物公園の辻本恒徳園長は、今も市街地にクマが潜んでいるおそれがあるとして
「1人での外出を控えたり、外出の際には声を出したり、人間の存在をクマに知らせることが大切だ」
と注意を呼びかけています。

その上で遭遇した場合は「大声を出したり走って逃げたりするとクマが興奮するので、
後ずさりをしながらクマとの距離を広げるか、荷物などを投げてクマが興味をひきつけ、
そのすきに逃げてほしい」と話しています。

09/03 18:59