新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した女性の母乳は、未接種の時よりウイルスに対する抗体が100倍も増えることが、
米フロリダ大学の研究チームが行った研究によって明らかになった。

同チームは、医療従事者へのファイザー社製、モデルナ社製のワクチン接種が始まった2020年12月〜2021年3月の間、
母乳で赤ん坊を育てていて、新型コロナの感染歴がない女性21人を対象に調査を実施。

接種前、1回接種後、2回接種後の3回、血液と母乳を採取し、抗体の量を調べた。
その結果、2回目のワクチン接種後、血液と母乳に含まれる抗体量は接種前の約100倍になったという。

赤ん坊は免疫力が弱いため、母乳からさまざまな病気に対する抗体を摂取し、身を守っている。

母乳にどのくらいの新型コロナウイルスへの抗体があれば新生児への感染を防ぐことができるのかは、まだ不明だが、
研究チームはさらに研究を進める方針だとしている。

研究結果は専門誌「Breastfeeding Medecine」に掲載されている。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/294302
https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/294/302/9743bcaf117f0be6138d6eaeb9a0777d20210904144225190.jpg